ブータンからの研修生
「ブータン王国」がどこにあるかご存知でしょうか。おおよその見当がつく方がほとんどでしょうが、私も恥ずかしながらはっきりした位置はわかりませんでした。地図で調べてみると、インドと中国チベット地区の間にあって、ヒマラヤ山脈にはさまれた内陸国です。広さは九州より少し大きく、国土の大部分は2000m以上の山地。人口は約60万人とあります。
そのブータン国から2人の橋梁技術者が来日し、阪神高速道路会社で日本の技術を勉強しました。37歳と30歳の2人はブータン国公共事業省道路局橋梁課職員で、国の将来を支える技術者です。道路局には現在、阪神高速の社員1人がJICA(国際協力機構)専門家として派遣されており、その関係もあって来日となりました。
2人の研修は、「見て回る」という気楽なものではありません。細かなスケジュールに基づいて設計演習などがぎっしり。大手設計コンサルタントやゼネコンでの丁寧な講義もあり、一日の時間がゆっくり流れるブータンと違って分秒刻みの日本のスケジュールでしたが、弱音を吐くこともなく勉強に励んだそうです。
2人にはJICAの研修監理員が通訳として付き添いましたが、話し好きの2人はいつも明るく、日本の生活を楽しんでいるようでした。しかし、毎日の通勤は電車の混雑にびっくり。「会社に来るだけで疲れました」と話していました。
研修を終えたあとは、本州四国連絡高速道路会社でも瀬戸大橋などを視察したり研修を重ね、3月中旬に帰国しました。阪神高速を去るにあたって2人は「とてもたくさんのことを学びました。天保山大橋の主塔に上ったときは本当にスリリングでした。一生この瞬間を忘れないでしょう」と感謝の言葉を残していました。
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